塾長ブログ

どうしたい?

わたしは色々な場面で、
「どうしたい?」
という質問をします。すると
「わからない」
という答えがよく返ってきます。
「どうしたい?」は願望があるかないかをきいているので、
「わからない」という答えはやや的外れです。
多くの子は『どうしたいか、わからない』のではなく、
『どうしたらいいか、わからない』のです。

つまり願望ではなく、正しい答えを出そうと探しているのです。
どの子も
〝なりたい姿〟
〝ありたい姿〟
〝こうなったらいいな〟
〝こんなことしてみたいな〟
という希望や願望を持っています。
しかし、こういった願いは封印し、
〝どうしたらいいか〟
〝どうすべきか〟
という正しい答えを言わなければいけない、
と考えているのです。

したいパワー』と『すべきパワー』。
どちらの力がその人のモチベーションに強くはたらくと思いますか?
もちろん『したいパワー』です。

ですから、わたしは「わからない」という答えが返ってきたら、
「どうしたらいいかは別にして、○○ちゃんはどうしたいの?」と
あらためて聞きます。
その子の『どうしたい』を引き出し、
そのためにどうするかを考えていくのです。

しかし、聞いたときに「○○したい」という答えが返ってきても、
何かしっくり伝わってこないことがあります。
お父さんお母さんに心配かけたくない、こう言っておけば安心するだろう、
という子ども心が発するおりこうさんな『○○したい』がその原因です。
そんな時は、
「そんなふうに思っているんだ、えらいね」
としっかり受け取ってから
「でも、本当の心の声はどうしたいって言ってるの?」
と聞いています。
したいパワー』は『すべきパワー』より失敗を恐れますし、
否定されると強いショックを受けます。
ですから心の奥にしまいがちです。
でもその力を引き出すと大きな前進が生まれます。
ぜひ、お子さんの『したいパワー』を引き出していきましょう。

塾長 木口

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