塾長ブログ

日常が大切

先日のテレビでお笑いタレントの太田光が、学校が再開できなくて教育格差ができるのでは?という問題について、
「もう国語とか算数とか教科ごとに考えるのではなくて、『コロナ問題』を題材にすれば国語のことだって、算数のことだって、理科のことだって学べるんだから教科横断的にやればいい。」
と言っていましたが、とても共感できました。

今年の高校入試を分析すると、一言でいえば『生きる力』を計ろうとしています。
いかにして学校のそれぞれの教科の学びを実社会に生かしていけるか、勉強のための勉強ではなく、生きていくための学力が身についているかを計ろうとしているのです。
コロナ問題を例にすると、感染者の様々なグラフを正しく読み取れるのか様々な情報を読み取り、デマに踊らされずに正しい判断ができるのか国の予算はどういう仕組みなのか肺炎とはどういう病気なのか…こういうことなのだと思います。

実は日常生活の中で、学校での学びにつながることはたくさんあります。
例えば、
・バラエティー番組の「バラエティー」の意味を考える。
世の中には英語があふれていますが、子どもたちは、カタカナの日本語と認識しています。
これを英語と認識するだけで、英単語の量は飛躍的に増えます。
・「30%増量」「4割増し」どっちがお得か?
これを考えるだけで、子どもの苦手な割合の問題が身近な問題になります。
・天気図と雲の衛星画像が出る天気予報を毎日5分見続けるだけで、天気の問題はおおむね理解できてしまいます。
・最近ガソリンが大幅に値下がりしていますが、この理由を考えるだけで、社会科に興味が持てます。

大人が当たり前に見ていることでも、子どもには当たり前ではない。
質問を投げかけて、時に一緒に考える。
日常に教材がある、というよりも、日常を教材にすることが『生きる力』につながります。
また、日常をテーマにすることで親子の対話もできます。
是非日常のちょっとしたことを教材にして、対話をして一緒に考えてみてください。

今回も読んでいただきありがとうございました。

塾長 木口

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