塾長ブログ

自立 ②

先月は、自立の逆の観点から
「子どもの中にある被者性からの声に耳を傾けてみましょう」
というお話をしました。

今月は自立した存在の一つのポイントとしてあげた『人の役に立つ』ということについて取り上げます。
以前、子どもセミナーで、「自分はどんな人間か?」ということを探求しました。
その時、子どもたちが書いた言葉に感動しました。
わたしはまわりの人と仲良くなる人間です。
わたしは困っている人を助ける人間です。
わたしはまわりの人を笑顔にする人間です。
など、他者との関わりを書く子どもたちがたくさんいました。
まさに子どもたちの心の根っこの部分には『人の役に立つ』という自立した人間としての大事なものがあるのです。

『人の役に立つ』という気持ちをはぐくむのに効果的な言葉が〝Iのほめ〟です。
Iのほめは、教育コーチングならではのほめ方です。

一般的にほめるというと、
「えらいね」
「すごいね」
「しっかりやったな」
「よく頑張ったな」
というような言葉を思い浮かべますが、Iのほめはちょっと違います。

そのポイントは、私たちのプラスの気持ち(感情)を伝えること。
子どもたちの行動の結果に対して、
「うれしいよ」
「ワクワクするよ」
「感動したよ」
「スカッとしたよ」
「幸せだよ」
「サイコーの気持ちだよ」
「ありがとう」
などがそれに当たります。
どれも言葉の頭には「お母さんは」「お父さんは」という『I』が主語に隠れています。
これが〝Iのほめ〟

一般的なほめ方や、「まだまだ」「もっと頑張れ」といった叱咤激励もいいですが、
子どもの心にダイレクトに響くのは、〝Iのほめ〟です。

私たちも素直なプラスの気持ちを子どもたちに伝えてあげましょう。
そのことが子どもたちの次のモチベーションにつながり、他者の喜びを自分の喜びへとつなげていく原動力になります。
子どもの心の中にある『人の役に立つ』という気持ちをはぐくみ、自立への道を歩んでいくために!

塾長 木口

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